用語

2017/05/15

貿易の現場でよく耳にする「裏書(Endorsement)」とは?

こんにちは!貿易女子の円(まどか)です。今回は、貿易事務がB/L(船荷証券)を取り扱う際、書類の裏面に行う「裏書(うらがき)」についてご紹介します♪

そもそも「裏書(Endorsement)」って何?

すでに貿易事務の仕事をされている方にはお馴染みだと思いますが、貿易取引で取り交わす重要書類のひとつ「B/L(船荷証券)」は、輸出者、輸入者が書類の裏面にサインすることがあります。

※一般的に、社名のスタンプを押し、上司または担当者が手書きでサインします。

この裏面にするサインのこと、または、サインすることを「裏書(うらがき)」といいます。

貿易初心者の方には少し難しい話になりますが、B/Lには有価証券※の性質があり、書類(B/L)の所有者=貨物の所有者(貨物の引取り権利者)であることを意味します。「裏書」はB/Lが持つ“財産的権利(貨物の所有権)を譲渡する”際に行われるもので、「裏書」することで輸出者から輸入者へ貨物を引き渡し、売買取引を成立させているのです。

※有価証券の代表的なものに、株式、手形、小切手があります。有価証券はそれ自体に財産的価値があり、譲渡することが可能で、その有価証券が持っている財産的権利を簡単に移転することができるのが特徴です。

「B/L(船荷証券)」の「裏書」には2種類ある

裏書には「記名式裏書」と「白地(しらじ)裏書」の2種類あります。

「記名式裏書」は、B/Lの荷受人(Consignee)欄に「To order of [指図人(例:銀行)]」と記載されている記名指図人式船荷証券における裏書の方法で、指図人がサインして“次の引取権者を指定できる”裏書の方法です。書類の譲渡者である輸出者(Shipper)は裏書不要です。

「白地裏書」はB/Lの荷受人(Consignee)欄に「To order / To order of shipper」と記載されている単純指図人式船荷証券における裏書きの方法で、“輸出者(Shipper)がサインのみをし”次の権利者は指定しません。


上図は、銀行や輸出者が裏書するときの例になりますが、最終的に貨物を引き取る輸入者も「裏書」を行います(記名式裏書でも白地裏書でも)。そして、裏書したB/Lを船会社に提示して貨物を受け取ります。

輸出者は要注意!B/Lの種類によって裏書の必要・不要がある

ここでご注意いただきたいのが、輸出者はサインが必要なときと不要なときがあるということです。輸入者はB/Lを受け取り書類の内容に間違いがないか確認したら、どんなB/Lでも裏書をすれば良いのですが、輸出者はそうでないことを覚えておきましょう。

最後に、一般的に使われるB/Lと裏書者をまとめましたので、下図をご覧ください。

▼B/Lの種類と裏書が必要になるもの一覧

記名式B/L
[Consignee:
輸入者]
記名指図人式B/L
[Consignee:
To Order of 指図人]
単純指図人式B/L
[Consignee:
To Order (of Shipper)]
輸出者 裏書は不要 裏書は不要 (白地)裏書
指図人 指図人が銀行の場合、
記名式裏書して輸入者へ
輸入者 裏書 裏書 裏書

 

※輸出者の「裏書」要・不要については、B/Lに「記名式B/L(Straight B/L)」と「指図式B/L(Order B/L)」の2種類あることと関連しています。この2つの違いについては、「B/LのConsignee(荷受人)欄に見られる“TO ORDER”の意味、わかりますか?」をご覧ください。

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