キャリアアップ

2015/03/12

未経験の経理転職!志望動機の書き方とは

著者: パソナ キャリアコーチ(経理担当)

未経験の経理転職!志望動機の書き方とは

志望動機は“2つの興味”が基本!

未経験から経理・会計・財務職への転職を希望する人にとって、重要なのが「志望動機」です。
しかし、業務未経験のため「履歴書にどんな志望動機を書けば良いか分からない!」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、志望動機の書き方のポイントをご紹介します。

志望動機に欠かせない“2つの興味”とは?

志望動機の極意とは、ずばり「2つの興味を書くこと」です。
ここで言う「2つの興味」とは一体何のことなのでしょうか?ひとつずつご紹介していきましょう。

その1.職種・仕事への興味

人事担当者がまず気にするのは、「まったく別の職種から、どうして経理・会計職を選んだのか」ということです。
これは「職種に興味を持った理由」が分かれば、経理・会計職に対する想いや、熱意をある程度推し量ることができるからです。
何がきっかけで会計に興味を持ったのか、どんなところを魅力に感じていて、自分のどんな能力を活かせるのか、といったところまで書けるとベストです。

その2.相手企業への興味

そして、もう一つは企業への興味です。言い換えれば、「どうしてその企業を選んだのか」ということです。
企業の「業種」や「商品・サービス」への興味をアピールすることはもちろん、「経営理念」や「社風」などへの共感を書くと好印象を与えられるはずです。
また、自分が働くことで、相手企業にどんなメリットをもたらすことができるのかを盛り込むのも忘れてはいけません。

未経験から経理・会計職に挑戦する場合の志望動機見本

では実際に、未経験から経理・会計職への転職を目指す場合の志望動機見本をご紹介します。あくまで例文ですので、自分であればどのように書くか、参考にしてみてくださいね。

志望動機見本
学生時代は数学が得意で、大学のサークルでは会計係を進んで行っていました。卒業後は飲食店の接客スタッフとして就職しましたが、会計の経験があったため、毎日閉店後にはマネージャーが行う売上管理の作業も手伝っていました。そして、せっかくだからちゃんと会計を学ぼうと簿記の勉強を始めたところ、「会計がお店の経営を支えている」ということに気が付きました。

実際にお金が発生する現場も経験したことで、より会計のおもしろさを知ることができたと思います。そして、経理・会計職に対する想いが強くなり、以前よりがんばる女性をサポートする仕事に就きたいという気持ちもありましたので、3年間勤めたこときっかけに転職を決意しました。

御社を選んだ理由は、女性を対象にしたハウスクリーニングサービスと、「サービスをとおして、働く女性を助けたい」という想いに、ひとりの女性として強く共感したからです。前職で接客をしていたこともあり、お客様に笑顔になっていただく喜びはよく理解しています。今後は営業スタッフや現場のスタッフといった「前線」をサポートする側として、お客様の笑顔をつくっていけたらと考えています。

会計職への転職にあたり、上記の簿記3級の資格のほか、独学で勉強したエクセルの知識・スキルも役立てることができると思います。まずは、アシスタントのようなところから精一杯がんばりますので、よろしくお願いいたします。

志望動機は熱意そのもの!

経理・会計の実務は未経験ながらも、会計職として働きたい気持ちがひしひしと伝わってくる志望動機になっているのではないでしょうか。
経理・会計関係の経験がまったくない場合でも、「なぜ会計に興味を持ったか」そして、「その想いの強さ」を説明することで、伝わるものはあるはずです。

つまりひと言で言えば、「志望動機とは、熱意そのものである!」ということ。
志望動機が「手に職を付けたいから、経理・会計職を選びました」では、熱意がまったく伝わってきませんよね。
志望動機は、応募する仕事に対して「自分がいかなる気持ちを持っているのか」を示す場です。自分の想いをしっかり詰め込むことを意識して、志望動機を書いてみてくださいね。

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