受付事務のお仕事のやりがいは？大変・辛いと感じるポイントや乗り越えるコツを紹介

著者： パソナ キャリアコーチ（受付担当）

接客業からの転職や、未経験からオフィスワークに挑戦してみたい方におススメの「受付」のお仕事。

受付は、コミュニケーション能力や接客経験を活かして「企業の顔」として働くことから、華やかなイメージをお持ちの方も多いようですが、どんなやりがいや楽しさがあるのでしょうか。

今回は、受付経験者の本音からお仕事のやりがいや楽しさ、お仕事を通して習得できるスキルやキャリアプランについて紹介します。

目次

受付の仕事内容とは？就業先や仕事内容、必要スキルについて

お仕事でやりがいを感じるポイント

大変だと感じること

受付からどんなステップアップが可能？

受付に関するQ＆A

憧れの「受付」のお仕事にチャレンジしませんか？

受付の仕事内容とは？就業先や仕事内容、必要スキルについて

受付の仕事内容は、会社や就業先によって異なりますが一般的な仕事内容、必要スキルなどの基本情報を紹介します。

受付の就業先

受付の主な就業先には、一般企業のほかに商業施設やショールーム、病院やスポーツジムなどがあります。求人情報では、「受付」という職種名ではなく「フロントスタッフ」「レセプショニスト」など、さまざまな名称で募集されていることが多いです。

また、就業先によっては制服の支給や私服勤務など服装規程もさまざまですので、事前に確認しておきましょう。

※関連ページ：受付として働く｜パソナ

受付の仕事内容（一例）

• 来客応対、案内
• 入館証の管理
• 来客スケジュール管理
• 館内放送
• 電話、メール応対
• 会議室や応接室の予約管理
• 備品管理
• 荷物預かり
• 送迎車の手配
• 庶務業務（郵便物の仕訳やパンフレットの袋詰めなど）

受付になるために必要な資格・スキル

受付に関するさまざまな業務を担当するお仕事ですが、お仕事に応募する際に必須としている資格は無く、未経験OKの求人も多いのが特徴です。

基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力、接遇応対のスキルがあれば、未経験からでもチャレンジしやすいお仕事もあります。一般的に、下記のようなスキルがあれば、十分挑戦が可能です。

• 社会人としてのビジネスマナー
• 接遇応対、電話応対スキル
• 臨機応変な対応力
• 基本的なPCスキル（タッチタイピング、メール応対、Officeソフトの基本操作など）

未経験からはじめる方は、お仕事を探すときに「未経験歓迎」「研修制度あり」などのキーワードで求人を検索するのがおススメです。

また、複数名でチーム制を取っていたり、就業時のマニュアルが整っていたりする就業先は、はじめてのお仕事でもスタートしやすいでしょう。

お仕事でやりがいを感じるポイント

受付がどんなお仕事か、イメージはついたでしょうか。続いて受付経験者の方の本音から、お仕事のやりがいや魅力についてクローズアップしていきます。「受付のお仕事を続けていきたい理由」「受付のお仕事で、自分はこんな風に成長できた」など、現場のリアルな声を紹介します。

1．コミュニケーションスキル、接遇応対スキルが身につく

• 社内外問わず様々な人と接するので、コミュニケーションスキルが磨かれる
• プライベートでも役立つ接遇応対やおもてなしのスキルが身についた
• お仕事をするなかで、臨機応変な対応や状況に応じた判断力を身につけることができた

→お客様と日々接するなかで、おもてなしの心を持ち、コミュニケーションや接遇応対のスキルを磨くことができます。

2．人の役に立つことができて、感謝されることが多い

• 社内外問わず、多くの人の役に立てることにやりがいを感じる
• お客様から直接、「ありがとう」という感謝の言葉をもらえることも多い

→お客様のご案内やスケジュール管理など、社内外のさまざまな方々のサポートを行う受付のお仕事。感謝されることも多く、人の役に立つことにやりがいを感じている方が多いようです。

3．憧れの企業で働くことができる

• 受付担当として、憧れていた有名企業や大手企業で働くことができる
• 社員の方とコミュニケーションを取る機会も多く、社内の部活動などに参加することもできた

→「企業の顔」としてお客様と接する受付のお仕事。憧れの企業の受付担当として働けた際は、大きなやりがいを感じられるでしょう。

4．美意識を高く、見た目にもこだわって働ける

• 人に見られる機会の多いお仕事だけに、服装や身だしなみにより一層気を付けるようになった
• 素敵な制服で働けることが、お仕事のモチベーションにつながっている
• 働きながら、自然と美しい姿勢が身についた

→人から見られる機会の多い受付は、「常に美意識を高く保ちながら働きたい」と考える方におススメのお仕事と言えるでしょう。

※関連ページ：受付のお仕事インタビュー｜パソナ

大変だと感じること

どんなにやりがいのあるお仕事でも、やはり大変なことはあります。しかし、そうした大変なことを乗り越えたときこそ、大きな達成感を得ることができるはずです。

受付として活躍する方は、どのような部分を大変だと感じるのか、またどのような悩みに直面することが多いのかを紹介します。

1．スケジュール管理、タスク管理

• 日々のスケジュールを把握し、複数のタスクを同時に進めるのが難しい

→お客様応対や社内担当者への取り次ぎなど、複数のタスクを同時並行で進めることも多い受付のお仕事。一日の来客予定をしっかりと把握しつつ、案内や連絡に漏れがないか、常に確認してお仕事を進める大変さもあるようです。

2．受付メンバー内での連携

• コミュニケーションミスがないように、チームメンバーと連携して業務を進める必要がある

→受付はチーム制で働くことが多いため、メンバー間のコミュニケーションが不可欠。コミュニケーションミスが、トラブルにつながる可能性もあるため、日々連携しながら業務を進めています。

3．イレギュラー対応

• 状況に応じた臨機応変な対応が求められる

→ときには、急な時間変更やアポイントメントなしの訪問など、イレギュラーな対応が必要になることもあります。どんな場合でも、お客様の話をしっかりと聞き、社内のメンバーと連携するなど、冷静かつ適切に対応するスキルが求められます。

4．事務作業、PC作業

• 細かい事務作業やPC作業を行うこともあるため、慣れるまでは苦労した

→就業先によっては、郵便物の仕分け対応や顧客情報の入力といった、事務作業・PC作業もある受付のお仕事。最初は慣れない作業に大変さを感じるかもしれませんが、経験を積むことで事務処理能力やPCスキルも向上するはずです。

受付からどんなステップアップが可能？

コミュニケーションスキルや接遇応対スキルなど、経験を積むことで多くのスキルを身につけることができる受付のお仕事ですが、スキルや経験をもとにどのようなステップアップを目指せるのでしょうか。受付のキャリアパスの一例を紹介します。

受付としてキャリアアップする

リーダーやマネージャークラスの受付担当

受付として一定の経験を積んだら、受付部門のリーダーとなって後輩を指導し、現場をまとめるマネージャーへのキャリアアップもあります。イレギュラーな状況への臨機応変な対応力や、メンバーを取りまとめるマネジメント力を身につけ、リーダー職を目指してみてください。

また、接遇応対スキルを証明できる「秘書検定2級以上」の取得を目指すのもおススメです。

【おススメ資格】秘書検定2級以上

英語・外国語応対のある受付担当

「語学力を業務で活かしたい」「語学力をもっと伸ばしたい」という方は、将来的に外資系企業や英語・外国語応対のある受付のお仕事を、目指してみてはいかがでしょうか。

業務の難易度が上がれば、高待遇のお仕事もあります。英語での実務経験がない方は、TOEIC（R）を受験して、600点以上を目指すところからはじめてみましょう。

【おススメ資格】TOEIC(R)600点以上

さらに専門的な職種へチャレンジする

事務職種

受付からキャリアチェンジがしやすい事務職種と言えば、一般事務や営業事務などが一般的ですが、伸ばしたいスキルに応じて貿易事務や経理事務へのチャレンジも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

いずれの事務職種でも、MOSや日商PC検定などのPCスキルを証明する資格があると、転職で有利にはたらくでしょう。

【おススメ資格】MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）、日商PC検定

秘書

受付で培った接遇応対スキルやホスピタリティを活かせる「秘書」への転身もおススメ。
秘書検定2級以上を取得し、受付としての経験をアピールすれば、未経験から秘書アシスタント職へのキャリアチェンジも可能です。

【おススメ資格】秘書検定2級以上

受付に関するQ＆A

憧れの「受付」のお仕事にチャレンジしませんか？

受付は接遇応対スキルが磨かれるだけでなく、事務職種にキャリアチェンジする際に役立つオフィスワーク経験やPCスキルも身につくお仕事です。直接お客様からお礼を言われることも多く、大きなやりがいを感じられることでしょう。

未経験から受付に転身したい方や、経験を活かして新たな分野にチャレンジしたい方、自分に合ったやりがいのある受付のお仕事を探している方は、ぜひお気軽にご相談ください。